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インフェリオリティー・ コンプレックス【2年2番♂】

今日、松本永実子さんの在学中においての最後の講義を受けた。

そこでは「ガラスの動物園」の通し稽古をした。

シーンワークだと行うことができた芝居が、通しになると劣化する。

台詞の行動、身体的行動・状況、与えられた状況、目的と障害、ターゲット、イメージ…それらが集中力の低下と共に薄れてゆくのを実感した。

「実感していた」ということは、まだ僕がその場において「役でなく、僕自身で立っている」ということが証明されてしまった、ということにもなる。

「消え物のガムがやたら美味しくて集中できなかったの」なんて言い訳は出来ないのだ。

…僕はしましたけど。


「良い役者は芝居が終わったときには何も覚えていない」ということを聞いたことがある。

僕はまだ「役としてその場を生きる」ということが出来ていないのだろう。


役としてその場に立っていれば、ある種の自由性も生まれる。
僕が「冒険しない臆病者役者」というレッテルを貼られているのは、役としてその場に居なかったからなのだろう。

自由でないから、何も出来ない。
無難なことしか出来ない。
役として遊べない。


だが、自由なのであれば自由なのだ。


しかし、「意識的なものを無意識化にする」ということは、そう簡単なことではない。

役としてその場に立つのならば、それなりの準備をしておかなければならないと思い知らされた。

役の研究の重要性を知ることが出来た日だった。


まとめると…

物凄く楽しかった、ということなんですけどねっ!


永実子さん、この二年間ありがとうございました。





11/26【2年2番♂】
by joko_acting | 2009-11-26 23:46 | 二年生

記念すべき日【1年1番♂】

今日は、僕の脳の細胞が少し変化した、らしい日でした……良い意味で、です。

午前中『ハムレット』の3幕1場のハムレットとオフィーリアの会話のシーンを課題に、男女ペアになって稽古をする授業の時のこと…


はじめにシーンを通し、「さぁ、ダメ出しだ!…ちくしょう!!」と思っていると、先ず始めに、舞台上のセットに関することを質問された。
『ハムレット』の3幕1場は、シェイクスピアの台詞の中でも、一番有名なのではないか?と思われる「生か、死か、それが疑問だ……」というハムレットの煩悶の長台詞が出てくるシーンですが、実は、ハムレットが長々と1人でぶつくさ言ってる間、オフィーリアさんはずっと舞台上に居るわけです、なので、長台詞中はハムレットから、オフィーリアさんが見えないほうがいい!と思い、舞台中央に仕切りのように壁を作ったのですが、見事破綻!(笑)
何故かというと、今回シーンとして使っている場所が、ハムレットの長台詞の終わりの部分、オフィーリアさんを見つけ、話し掛ける台詞から始めるため、「生か死か………」云々、という独り言をずっと言っていた、という前提がしっかり身体に落ちていないと、壁があって、その後ろにオフィーリアがいた!?ウェ!!??という素直なリアクションがでないので、壁があることが『嘘』になってしまうためです。
結果、頭で考えた、事前に用意した『段取り』を『見せている』だけになってしまっていた……
「あなたは、いい芝居がしたい、いい役者になりたいという思いが、見えすぎるんです、うるさいです、邪魔です、捨ててください、アピールしないでください」と散々に言われ、一瞬、自分と向き合った…

実は僕、幼い頃、両親の仲が悪く、家庭の雰囲気がかなりギスギスしていて、両親のご機嫌取りが自分のアイデンティティーのような感じになっていて、中学卒業するまで、かなりがんじがらめだったんです。そのことをふと思い出したわけです。

そしたら、自分の存在意義そのものを否定されたような気分になりました…

「自分を信じてください、感じたままをだせばいいんです、それ以上のことはしないでください」と言われ、恥ずかしながら半泣き状態です……
自分のアイデンティティーの崩壊を尻目に、もうどうにでもなれぇ!!!!と、用意したセットを外し、シーンを始めた。

舞台に背をむけ目を瞑り、振り向くと…そこにはオフィーリアがいた……


…………終わった………

「一皮剥けたわね、それが演技よ」と言われた


「どんな感じ?」と聞かれ「また前みたいに戻ってしまいそうで恐いです」と答えると「それでいいんです、3歩進んで2歩下がるんです」と言われ、それでいいんだ………と思えた。

客席側に戻り、坐って、メモを取っていたら、目から一粒、不思議な涙がこぼれ落ちた。





11/26【1年1番♂】
by joko_acting | 2009-11-26 22:48 | 一年生

うたいおさめ【2年6番♀】

本日、二年生は最後の歌唱の授業がありました。
校長の村田さん、担任の菊池さんを招いて発表会。

小さなハプニングも色々ありましたが、場数を踏むのは大切なこと、しかも今回は台詞でなく歌!貴重な舞台経験でした。

歌も台詞も自分の声を使って何かを伝える、表現するということは共通で。時々、歌唱の授業なのに演技の授業を受けているような気持ちになることもあったものです。

歌は大の苦手な私ですが、この歌唱の授業のお陰で「歌によって何かを表現したい!」という気持ちが生まれ、苦手意識を克服しつつあるような気がします。

講師の柏熊さんには、面白いお話をうかがったり、イライラさせたり困らせたり、本当にお世話になりっぱなしでした。
この授業で得たことを今後の人生に役立てて、少しづつでも恩返しをしたいと心から思い、来週からの修了公演の稽古に臨みたいと思います。





11/26【2年6番♀】
by joko_acting | 2009-11-25 22:21 | 二年生

キーワード【2年6番♀】

本日の授業で、テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』を、ダメで元々、キャラクターから作ってみよう!という挑戦が始まりました。

さて、どこから切り込んでいくか。
まずは各人物の、物語におけるキーワードを考えてみる。
例えば、ストーリーテラー兼一家の長男で弟のトム。どうやら刺激を求めているようなので“冒険”。もうひとつ、世の中や家庭に攻撃的であるという点から“破壊”。
さらにそこから自分達にとって分かりやすいイメージに変換。
すると、
冒険 → 海賊
破壊 → 爆弾
となりました。
トムを演じるとき、「今は海賊?それとも爆弾?」なんて問いながら作っていくのです。

感覚人間の私としては、イメージから入っていく方法はとてもとっつきやすいもの。ただ、空想・妄想に留まりその目的を見失わないよう注意しなければいけないなと思っております。
役作りに生かせなければ意味がないっ!真剣に遊びます。





11/5【2年6番♀】
by joko_acting | 2009-11-05 19:54 | 二年生

ないよりもある【2年5番♂】

家へ帰っている途中、ふと空を見てみると綺麗な月が出ていました。

薄い雲から月がぼんやりと見えて、はっきりと見えているときよりも美しく、儚くたゆたうその姿をみてちょっと涙ぐんだ。
何故雲が一緒になるだけであんなに違う表情が出てくるのか…


可能性を見た気がした。





11/4【2年5番♂】
by joko_acting | 2009-11-04 20:48 | 二年生