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人間・この劇的なるものを巡って



こんにちは、2年1番です。

jokoでの2年近く、同期が全員女性という世界の演劇史でも稀だったんじゃないかという環境の中でぼくが直面したのは、ぼく自身が「男」であるということだ。
子どもの頃からどちらかというと女の子と仲が良く、男の子のグループの中でも異質な存在として扱われていたぼくは常にセクシャリティの問題を意識せざるを得なかった。思えば、男は「男らしく」なければならないということに囚われていた。わざと乱暴な言葉遣いをしたり、勝負に拘ったり、苦手だったスポーツに没頭しようとしたり。男社会の中で仲間はずれにされたくないという強迫観念に駆られていた一方で、女になれば仲の良い女の子たちと仲良くなれたのにとも思っていた。
二律背反の感覚を持って生きてきたなかでは、男も女も好きになったことがあるしどっちの性も嫌いになったことがある。中性を生きてきたと思う。
そんな中、JOKOの生活の中で求められるのは自分の中の「男性らしさ」だ。シーンワークなどでは男役のほとんどはぼくが引き受けるし、ちょっとした雑談や作業などでは男性としての感覚や身体性を求められる。人生の中で一番、「男性」として見られ、ぼく自身が「男性」を意識している。
そこに特に悩みなどはなかったけど、自分の中に流れる普遍的な人間性よりも、性差による感覚の違いから全ての問題が始まっているように感じてきた。
今回、ぼくが任された役は内面的でも外面的にも「男性性」が非常に強い。その中でいかに全てを取っ払った彼の魂と溶けあえるか。どう役へ生成変化=devenirしていくか。

人間という、劇的なる生き物を追求したいです。



by joko_acting | 2019-12-18 21:06
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