何気なしにいつも見てる白い天井。
ふっとある時の事を思い出した。
白い天井と蛍光灯がいつまでもいつまでも続く…。
自分はやけに冷静で目の前でせわしなく作業をしている人間にペラペラと話し掛ける。
そして、やがて白い天井と蛍光灯はいきなり暗闇に変わる。
暗闇の中、段々不安と焦燥感が沸き起こってきた。
「ジブンハイッタイダレナンダロウ?ナンデコンナバショニイルンダロウ?クライノハイヤダ!アカルイトコロニイキタイ!!」
心の中で何度も何度も呟いた。
何千何万何十万回繰り返したか分からない。
気がつくとそこはまた白い天井と蛍光灯だった。
「何だ、自分はちゃんと此処にいるじゃないか」
白い天井と蛍光灯。
誰にも分からない自分だけの財産。
7/16【2年6番♂】